僕たちが生きている「新しい時代」

参照:https://bpf.tabippo.net/2020/dream-release/より

 

今回、Twitterで様々な波紋を呼んだ「世界一周コンテストDREAMの二次審査のweb投票問題」についてみなさんはご存知でしょうか?

 

この議論が様々な波紋を呼んだのには理由がある。

あらゆる観点、視点、枠組みからこの問題を考えたとき、そう思ったのです。

 

今回は、その理由に行き着いた分析のすべてを文字にして伝え、誰かのモヤモヤや誤解が解けたり、今多くの人が知るべき有益な事実や情報となれば心からの喜びであります。

 

では、解説していきましょう。

この議論を始める前に

まず。この議論は今の時代において注目すべき重要な議論であると僕は思っています。

その上で今回、僕のこの記事を読む前に知っておいて欲しい「大前提」をお伝えしておきます

 

その大前提というのは

  • 書いているのは「この議論に注目が集まった理由の分析」であって、僕の一意見でしかないということ
  • 一立場の意見として書いたのではなく「参加者側/運営者側/応援者側/第三者側/時代的観点/社会的観点」から書いたつもりであるということ
  • 「是か非かを決めたい」のではなく「関心を持ちこの議論について考えて欲しい」ということ

の3つです。

 

この大前提を踏まえた上で読み進めて頂ければと思います。

そもそも「世界一周コンテストDREAM」ってなに?

 

まず、今回の議論の舞台となった「世界一周コンテストDREAM」についてお話していきます。

 

「世界一周コンテストDREAM」とは、株式会社TABIPPOが主催する「様々な想いを持った、世界一周を夢見る学生にそのきっかけを与える」をコンセプトにしているコンテストです。

 

自身の世界一周や夢に対する想いを語ってもらい、各種の審査を勝ち抜き、最も聴衆の心を動かした全国で3人の学生に最優秀賞として「世界一周航空券」が贈呈されるのです。

 

このコンテストに参加することの魅力としては

  1. 自分自身と向き合う機会になる
  2. 同じ夢や志を持った仲間と出会える
  3. 人前で自分の想いについて話す経験ができる
  4. 最優秀賞の世界一周航空券をはじめ豪華賞品を手にすることができる

という4つ。

 

僕自身も去年のDREAMに参加して、二次審査で落ちてはしまったのですが、その中でかけがえのない出会いと経験と学びを得ることができた最高のコンテストでした。

 

どういう波紋が起きたの?

今回波紋が起きたのは上記で説明したコンテストの二次審査が開始された時でした。

その二次審査というのは「プレゼン審査」と「web投票」で構成されているのですが、そのうちの「web投票」が開始された際にこの議論は生まれることになったのです。

以下はそれに関するツイート達です(ごく一部です…!)

 

上記のツイート達などから

  • 普段の『信用貯蓄』がとても大切
  • 何かに挑戦する際の‟応援”というモノは「集める」モノではなく「集まる」モノである
  • 「信用貯蓄」の大切さや「応援/挑戦」の意義をしっかり考えて参加している学生は少ない
  • されど何かに「挑戦」しようとしている人たちの意思を消すようなことにはしてはいけない

という大きくこの4つの項目に分けて全体的に議論されていたのではないかと感じました。

今、波紋が起きたことの意味

しかし、この議論された項目について見ていく前に考えておかなくてはならないのは、この波紋が起きたのが昨年や一昨年ではなく「今年」だったということです。

 

僕はそこに2つの理由があると思っています。

 

時代の2つの変化

この約10、20年で僕たちの生活を大きく変えた『インターネット』の出現。

この出現によって僕たちは今までよりも簡単に人と繋がれて、簡単に情報にアクセスすることが可能になりました。

 

今やネットはリアルの世界にどっしりと溶け込み、僕たちにはなくてはならない存在になりました。

Google、Apple、そしてSNSというモノは世紀の大発明だと思っています。

 

今や電車で携帯を見ない人は何人いるのか。そんな日常の世界。

僕たちは今、ネットとリアルの境目がない世界に生きていると言えるでしょう。

 

境目がなくなったことによって、今やネットの世界からでもリアルの『信用』を得ることができる時代に突入していると僕は思っています。

 

本当の姿を包み隠さずに発信する人、溢れる情報をわかりやすく整理して発信してくれる人、今までにない新しい体験価値を届けてくれる人たちに『信用』という支持が集まる。その信用の度合いを「フォロワー数」や「チャンネル登録者数」という‟数値”で表すことが可能になった(全てがそうではないが)時代。

いつも応援してくれる人たちの『信用』を、自分の何かへの挑戦に必要な「資金」という数値への両替をすることができる「クラウドファンディング」というシステムの誕生。

 

このように、ネットで得ることができるようになった『信用』を『数値』にすることまでもが可能な時代へと突入してきたことを僕はヒシヒシと肌で感じています。

 

まさに今回のDREAMにおけるweb投票は「各参加者の挑戦に対する‟応援”や‟信用”の数値化」であったと言えるでしょう。

 

 

そしてそれと同時にもう一つの大きな時代の変化が訪れたのです。

 

それは情報格差社会の到来。

 

僕たちは情報に簡単にアクセスすることができるようになりました。それはつまり言い換えると「僕たちは莫大な情報を自ら手に入れることのできる権利を得た」ということでしょう。

そうなった時に大事なのがこの状態に対しての『スタンス』なのではないかと。

 

とあるように、

今溢れている多くの情報に対して「受動であるか能動であるか」は今まさに考えておかなくてはいけない事項だと僕は思うのです。

 

能動であれ!と言いたいのではありません。

 

しかし、今後何かの壁にぶつかったり、問題が起きたときの原因が「知らなかった」ことだった時、それは情報や知識に対して「受動」のスタンスを取ってしまっていたからであって、そうなってしまうとまず「知る時間」を要することになってしまうのです。

 

この圧倒的情報社会においてこのような問題は必ず一つや二つ起きうるのではないかと思うのです。

 

知ることが幸せか、知らないことが幸せかはわかりません。

知ったことを後悔するか。知らなかったことを後悔するか。

 

僕は人生が終わるその瞬間に「知っておけばよかったな」という後悔を残したくありません。

 

この時代だからこそ「学び続ける」(能動のスタンス)姿勢を忘れないことが凄く大切になってくるのではないでしょうか?

それを大切と思うか思わないかは自分次第です。

 

これがもう一つの大きな時代の変化、情報格差社会の到来です。

 

DREAMの認知度と価値の向上

2つ目の理由としては、「そもそも、様々な人に議論されるレベルまでにDREAMの認知度と価値が上がってきた」ということです。

 

当然のことなのですが、僕たちって普段認知してないモノについて議論することって不可能ですよね。

つまり今回この議論をした多くの人は当コンテストを”認知”していたことになる。

凄く当たり前なことを言ってるようですが、それって凄くないですか?

 

何か一つの事を生み出して、それを多くの人に認知してもらえるまでには多くの積み重ねが必要だと思うんです。

 

今年でこの世界一周コンテストは10回目となります。

今回当イベントについて議論されたという事実は、この10回積み重ねてきたイベントが何かに影響し得る価値のあるイベントだと、多くの人に認識されるようになってきた証拠だとも言えはしないでしょうか?

 

自分と向き合い自分の想いを言語化する機会ができ、それを人に発信する機会があり、新しい応援者との出会いや普段応援してくれている人たちの存在の尊さを実感し、巻き込み力をつけ、自分の夢や成し遂げたい想いに一歩近づけることができる、そんな素晴らしいイベントだと、僕は思うんです。

 

世界一周コンテストの現システムの問題点

 

じゃあなぜ、そんな素晴らしいイベントなのに議論が巻き起こってしまったのでしょうか?

 

結論僕は

DREAMの現システムが‟時代の価値観の変化”と‟DREAMのブランド力”に耐え切れなかった

のではないかと思うのです。

 

具体的な点としては大きく分けて2つあるのかなと。

僕なりの改善策も踏まえて、見ていきましょう。

 

二次審査突破の基準の不明確さ

1つ目の点はこれだと思っていて、これは僕自身も去年体感したのですが、

web投票での順位や投票数とプレゼン審査でのプレゼンがそれぞれ二次審査突破の割合にどれだけ起因するのか

がわからないんですよね。

web投票では上位にいたのに落選したり、下位にいたのに見事突破していたりと。

 

これは「プレゼン審査」というもう一つの基準があるから起こりうることなのですが

 

そのそれぞれの「判断の基準を知れない」のは大きい。

なぜ落ちたのか。何が足りなかったのか。その答えは自分で考えるしかない。

 

たしかにその基準を全てそのまま知らせてしまうことは、他のイベントでの転用やその他様々なマイナスな問題に繋がってしまう可能性があるでしょう。

 

ではどうすれば良いのか?

 

僕の中での改善策としては

  • web審査においては「1位100pt | 2位80pt…..」のように各順位に点数を事前に配点しておき、プレゼン審査については審査基準をもとに点数化する。その時web審査の点数は誰もが知れ、プレゼン審査の点数は当事者のみに伝えるようにする。

ことかなと思っています。

 

ただしこの改善策をした場合の懸念点として

  1. 「点数」という形で伝えられて果たして当事者たちは納得できるのか
  2. プレゼン審査の点数は当事者のみの情報でとどまるのか

という2点があると思っています。

 

となるとやはり「基準を伝える」ことが最善策なのか。。。

この点については凄く難しいのかもしれません。何が最適な策なのか。。。

 

大前提の未伝達

そして2つ目。大きな議論を巻き起こしたのはまさにここでしょう。

もし仮に今回議論が起こった原因や背景の全ての事項をDREAM参加者が参加時にあらかじめ認知していたとしたら、今回のような議論は果たして起こったのでしょうか?

僕はそうは思いません。

一番大事だったのは

  • 時代の大きな変化
  • DREAMというコンテストの持つ大きな力
  • 今の時代にDREAMに挑戦することの意味や意義

について、まずTABIPPO側が今回参加した全ての参加者に対して“説明する責任”があったんじゃないのかなと思っています。

 

知らなかったことによって、その参加者自身の”信用”だけでなく、DREAM全体の”信用”も失ってしまう可能性があったと思うのです。

それほどまでに時代は『信用』に敏感になってきているんだと。

 

去年参加者だった僕も、そんな大切な事に気づいたのはやってる最中と、やり終えた時だった。

肌で感じるのも大事なのかもしれない。でも、それによって失うもののリスクが大きすぎる。

 

これを知ってやれば、例えばweb投票時の1人1人の発信のやり方、魅せ方って変化したと思うんですよね。

 

重きに置くのが「DMを送る数」ではなくて

「どのような発信をすれば多くの人は自分の想いや背景に注目して知ってくれるのか」

という観点になったりとか。

 

そうなって初めて全員の大切な足並みが揃うのかなって。

 

参加者の発信はいわば“政見放送”なんですよね。

そしてみんなが各々の放送を見て、惹きつけられるのがあって、本当に「この人応援したい!」っていう気持ちが生まれる。

 

そしてその生まれた気持ちから投げられた票に「正しい数字」が反映されてその人の夢へと一歩近づいてゆく。

それこそがこのコンテストのあるべき理想の姿なのではないのでしょうか。

僕はそう、思うのです。

 

このイベントが扱っているのは『一人一人の大切な夢と想い』なんです。

それだけは絶対に忘れちゃいけない。

 

この議論は今の資本主義社会に対しての問いである

今回のこの議論をもっと大きな視点から考えると

今回のこの議論って今のこの資本主義社会における「問い」だと僕は思うんですよね。

 

資本主義社会が生み出したのは「競争」であって、それがあったからこそ「発展」が起こった。

 

その発展によって僕たちは様々な「恩恵」を受けた。

上記で綴ったようにスマートフォンはその最たる例だと思う。

 

しかしここで1つ考えて欲しい。

 

その発展から生まれたのは恩恵だけだったのだろうか。

恩恵であるはずのネットが引き起こした今回の議論があったように、発展によって「良くないこと」も生まれたと言える。

 

まずはその事実をしっかりと認識すること。

 

そして一番大事なのはこの「発展」との向き合い方だと思うのです。

 

今僕たちが生きている国には「資本主義」がどっぷりと張り付いている。

だから、人類が農耕をしていた時代に戻ることは現実的に考えてかなり難しいと思う。

 

僕としてはこの発展し続ける資本主義のシステムに「支配されるのではなく支配する」という向き合い方が大事なのではないかと思うのです。

 

時代や流れに支配されないように。

 

常にそこを大事にしていけば、時代と上手く付き合っていけるのではないでしょうか。

 

「時代とどう向き合っていくか」を考えれるかどうか。

今のこの瞬間も社会は変化しているのです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

改めてまとめておくと

大前提
  • 書いているのは「この議論に注目が集まった理由の分析」であって、僕の一意見でしかないということ
  • 一立場の意見として書いたのではなく「参加者側/運営者側/応援者側/第三者側/時代的観点/社会的観点」から書いたつもりであるということ
  • 「是か非かを決めたい」のではなく「関心を持ちこの議論について考えて欲しい」ということ
起きた議論の論点
  • 普段の『信用貯蓄』がとても大切
  • 何かに挑戦する際の‟応援”というモノは「集める」モノではなく「集まる」モノである
  • 「信用貯蓄」の大切さや「応援/挑戦」の意義をしっかり考えて参加している学生は少ない
  • されど何かに「挑戦」しようとしている人たちの意思を消すようなことにはしてはいけない
今議論が起きた2つの理由
  • インターネット社会と情報格差社会の到来
  • DREAMの認知度と価値の向上
DREAMの現システムの2つの問題点
  • DREAMの現システムが‟時代の価値観の変化”と‟DREAMのブランド力”に耐え切れなかった
  1. 二次審査突破の基準の不明確さ
  2. 大前提の未伝達
この議論を素通りして欲しくない理由
  • 今回のこの議論は今のこの資本主義社会における「問い」だと僕は思う
  1. 時代の発展は「恩恵」だけではないということ
  2. 時代に支配されてはいけないということ

以上が、今回僕がこの記事を通して伝えたかったことであります。

 

これはあくまで僕の実体験、知識、事実から分析して考察した一回答です。

この議論には「正しい答え」はありません。

 

ただし。

この議論について自分で考え、自分の中での答えを持つこと

が今の時代において本当に本当に本当に大事なことだと僕は思っています。

 

 

 

 

 

ここまで読んで頂き本当にありがとうございました。

 

この記事を読んで。みなさんは何を思い、何を考えますか?

 

 

 

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2 件のコメント

  • そーやって逃げるんでしょうか、、
    ショックです。
    結局、自分に利益のあるコメント意見しか相手にしないのですか?
    普通に意見を聞きたかった。
    自分のことを肯定してくれる人を探すのがお上手なんですね、逃げないでください

    • 返信が遅くなってしまったこと、申し訳ありませんでした。

      今回この問題を取り上げた理由に関してですが、「自分のオナニー」のために書いたのではありません。
      今回僕がこの記事を書いた経緯を説明させて頂きます。
      今回、起きた議論が各それぞれの立場(参加者/応援者/第三者側etc…)からの正しい意見であって、それによって各参加者がかなり苦しい想いをしていたことを実際に話として聞き、当参加者のグループLINEでのそれぞれの想いのやり取りも見せて頂きそのモヤモヤ・苦しさを肌で知りました。

      それと同時に前回の参加者が僕と同じ想いを持っており、インスタライブを行って、今回の議論について参加者/応援者/第三者側/運営側の方たちで意見が交わされる機会がありました。
      そこでも上記と同様、参加者の苦しみ・モヤモヤの声がありました。そしてその時に、運営側の伝えたかった意図が話されていたのですが、それがしっかりと初めに伝わり切っていれば今回のように自分のワクワクする夢を表現する機会に逆に悩み、苦しみ、モヤモヤして進んでいってしまうことはなかったのではないか。そう思いました。

      僕自身去年参加させてもらっていて、同じ立場にたったときに最初「応援を集めよう」としていたんですよね。でもその時に「それは違う」と言ってくれた人がいました。その人への感謝は、忘れることはありません。

      まさに今回の議論がそうだと思うのですが、今の時代、特にこの数年で『信用』という概念は凄く凄く価値の高いモノになったと思っています。

      それらもすべて踏まえて考えてそのインスタライブを見ていたときに、僕の中に言葉が溢れてきて、そのインスタライブを行った参加者に相談したんです。そこが始まりです。
      「なんとかしてひびきに言語化してほしい」。その一心で記事は書き上げました。
      今回のこの記事は一人だけでは作っていません。各立場の方から意見や添削など、多くの助けを頂きました。

      正直この記事を世に出すのは直前まで迷っていました。

      しかし、この記事を発信することによって、今回モヤモヤ・苦しみを持っていた人の何か少しでもの救いになり、各立場の人たちみんなの共通認識になり、そしてこれをTABIPPO様に「今年の声」として届け、この素晴らしいコンテストが今後、苦しむ人が出てこないより良いシステム、あるべき理想の形になっていって欲しい、という想いの元、今回この記事を出させて頂いた次第です。

      不快な思いをさせてしまったこと、本当に申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。

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